3歳までの子供の発達には目を見張るものがありますよね。「三つ子の魂百まで」という言葉もあり、3歳までに人格や性格が形成されると言われると、子育てについて悩んでしまうかもしれません。
保育士として働いた経験があり、小5の長男を筆頭に3人の子供を育てた私が、3歳までの子育てで心がけていたことや、学んだことをご紹介します。
この記事を読んでいただければ、あなたは次のことがわかります。
- 早期教育のメリットとデメリット
- 3歳までにやるべき運動
- 3歳までの間違った育て方が子どもに与える悪影響
この記事を読まなかったら、あなたの子供は勉強や運動が嫌いになってしまうかもしれないし、欲しいものが我慢できない子供に育ってしまうかもしれません。
この記事を読めば、子供に合わせた声のかけ方や、発達に合わせた運動について知ることが出来、子育てが楽しくなるでしょう。
では、早速見ていきましょう。3歳までの子育てに必要な事は何でしょうか?
3歳までの育て方で子どもの人生は大きく変わるって本当?
3歳までの育て方で子どもの人生は大きく変わるって本当でしょうか?
人間の脳は、3歳までに80%完成すると言われています。
生後すぐから脳の視覚・聴覚・触覚に関する領域が発達を始め、1歳ぐらいには言語の理解・表現や運動に関する領域の発達がピークを迎え始めます。
一方で、1~2歳から自我が芽生え始めますが、感情のコントロールに関する領域は25歳ぐらいに成熟します。
大人との関わりの中で、赤ちゃんは、色んな音や色を感じたり実際に触って確かめたりしながら発達し、思い通りに手足を動かせるようになってくると、2歳頃には走ったりジャンプしたりといった運動を楽しみます。
そして、少しずつ思い通りにいかなくても我慢ができるようになってきます。
ところが、育て方によっては、大人からの働きかけが少ないために発語が遅れたり、身体を動かす機会が少ないために運動することが苦手になったりする場合があります。反対に、子供の欲求に応えすぎて、我慢することが難しくなってしまう場合があります。
『3歳までの育て方で子どもの人生は大きく変わる』と聞くと、プレッシャーを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、子供を見守り、様子を見ながら手助けをしたり遊びを工夫したりすることで、子供の成長をサポートすることができますよ。
3歳までにやるべきことは?子どもの発達に必要な運動とその効果
4~6歳までの運動能力は、車を利用することが多く、外遊びが少なくなったことで、以前と比べて発達が遅れていると言われています。
近くに公園が無かったり、ボール遊びが禁止されている公園もあるので、家で身体を動かすことも、子供の発達に良いです。
歩く・走るといった移動する動きや、ボールを投げたり、紐を引っ張るといった道具を使った動き、転がったり跳んだりといったバランスをとる動きなど様々な動きを、子供の発達に合わせて0~2歳から経験することが大事です。
ですので、運動として3歳までにやるべきこととしては、ボールを投げたり、道具を使った動き、転がったり、跳ねたりということになります。
私の知り合いの子供で、小さい頃にボール遊びをしなかった為に、ボール遊びが苦手になってしまった子がいました。
小さいころから運動をすることで、思い通りに身体を動かすことが出来、スポーツを始めるときにも役に立ちますよ。
3歳までの教育の重要性とは?早期教育のメリットとデメリットを解説
ここまで見てきたとおり、3歳までの教育の重要性は高いといえます。
赤ちゃんの頃から文字のカードを見せたり、音楽やスポーツ、英会話の教室に通わせたりといった早期教育に、どのような効果があるのでしょうか?
指導する方は、小さいお子さんの指導方法について熟知しておられるので、楽しくレッスンを受けているうちに、文字が読めるようになったり、英語で会話が出来るようになるでしょう。
一方で、『教えてもらう』という事に慣れてしまうと、自分で失敗を重ねたり、興味を持って学ぶという機会が少なくなってしまうかもしれません。
赤ちゃんの頃から親が優しく語りかけたり、スキンシップをとることで、親子の信頼関係が築かれます。
親との信頼関係が築かれ、情緒が安定している子供は、様々なことに興味を持ったり、難しいことにも諦めずにチャレンジするようになるので、早期教育を受けた子より後から学び始めても追いつく事が考えられます。
まずは、赤ちゃん・子供との信頼関係を築くことを重視してください。子供が主体的に楽しめそうな通信教育や教室があれば、早期教育を取り入れてみても良いでしょう。
3歳までの教育の重要性は高いですが、早期教育を取り入れる前に、親子の信頼関係を築くことの方がもっと大切ということですね。
3歳まで家で育てるメリットとその理由!親子の絆や子どもの発達にプラスになること
保育園には、栄養士さんが栄養バランスを考えて調理師さんが作ってくれる給食や、保育のプロである保育士による保育など、メリットはたくさんあります。しかし、3歳まで家で育てるメリットももちろんあります。
3歳まで家で育てるメリットとその理由についてご紹介します。
- 子供の成長を間近で見られる
- 子供の発達や個性に合わせた子育てができる
- 感染症に感染するリスクを軽減できる
子供の成長を間近で見られる
赤ちゃんの頃から保育園に預けていると、『初めての寝返りが保育園だった』という場合もあるでしょう。
家で子育てをしていると、子供の成長を間近で見ることができるのがメリットです。
子供の発達や個性に合わせた子育てができる
保育園では、保育士の配置が、0歳児では子供3人あたり保育士1人、1~2歳児だと子供6人に保育士1人の保育園が多いので、一人一人に応じて対応することが難しい面があります。
家で子育てするのであれば、兄妹がいたり双子の場合もありますが、好きな遊びを沢山させてあげたり、食事の時間に余裕を持たせたりと、子供の発達や個性に合わせた子育てが出来るでしょう。
感染症に感染するリスクを軽減できる
保育園では集団生活になるので、感染症に感染するリスクは高いです。
何回も風邪をひいて丈夫になるという考え方もありますが、赤ちゃんが熱を出したり、咳をしたりといった姿を見ていると可哀想と思う方もいらっしゃいますよね。
家で子育てすることで、感染症に感染するリスクは少なくなります。
3歳まで家で子育てをすると、親子で過ごす時間が長くなることで絆が深まり、子供の発達や個性に合わせて関わることが、子供の発達にとってプラスになるでしょう。
3歳までの育て方で失敗するとどうなる?子どもに与える悪影響とは?
3歳までの育て方で失敗すると、子どもの心や脳の発達に悪影響を与える可能性があります。子どもにとって3歳までの時期は、感情や言語、社会性などの基礎が形成される重要な時期です。そのため、親からの愛情や関心、適切な刺激や環境が必要です。
育て方で失敗するとはどういうことでしょうか。例えば、以下のようなことが挙げられます。
- 子どもの気持ちや意見を無視したり否定したりする
- 子どもに過度な期待や圧力をかける
- 子どもに暴力や暴言をふるったり脅したりする
- 子どもを過保護にしたり甘やかしすぎたりする
- 子どもを放置したり無関心にしたりする
これらの育て方は、子どもに以下のような悪影響を与える可能性があります。
- 自己肯定感や自信が低くなる
- 感情のコントロールやストレス対処が苦手になる
- コミュニケーションや協調性が不足する
- 学習能力や創造性が低下する
- 行動障害や精神障害を発症する
3歳までの育て方は、子どもの将来に大きな影響を与えます。親としては、子どもの個性やニーズに合わせて、愛情と理解を持って接することが大切です。子どもの幸せな成長を願っています。
たと子供のケガが心配である余り、「危ないからダメ」と言いすぎてはいませんか?
もちろん、車道に飛び出そうとするような、明らかに危険な場合は制止するべきですが、あまりにも「ダメ!」と禁止してしまうと、大きくなった時に自分からすすんでチャレンジする事が無くなってしまうかもしれません。
また、子供の欲求を全部聞き入れたり、反対に子供の意見を頭ごなしに否定してしまうといった育て方をすると、我慢が出来なかったり、自主性が育たなかったりする恐れがあります。
自主性を育むためには、子供がやろうとしていることを先回りしてやらない、チャレンジしている様子を見守る事が大事です。
我慢のさせすぎも良くありませんが、子供の話をよく聞いてあげて「〇〇だから今日はやめておこうね」とか「あと1回滑り台で滑ったらお家に帰ろうね」等、子供の気持ちに寄り添った声のかけ方や関わり方をするように心がけましょう。
子供は3歳までに一生分の恩返しをするという言葉の真意とは?
子供は3歳までに一生分の恩返しをすると言われる真意を探っていきます。
3歳までの子供の可愛さが、一生分の親孝行に値するという考え方があります。
3時間おきの授乳で睡眠不足になるし、誤飲しそうな物が落ちていないか気を抜けない赤ちゃんの時期を経て、まとまって寝てくれるようになったかと思うと始まるイヤイヤ期。
『魔の2歳児』という言葉もあるぐらいで、嫌なことがあれば道路で寝転がって泣き叫ぶ2歳児もいます。
必死に子育てをしている間は気付かないかもしれませんが、末っ子が5歳になった私から見ると、3歳までの子供は本当に可愛いです!
また、子育てをしていく上で親としての自覚が芽生え、親も成長するといった点でも、子供は親孝行をしているという考え方もあるようです。
家で子育てしていると、話し相手がいなくて孤独になりがちなので、支援センター等を利用しつつ、3歳までの子育てが楽しめると良いですね。
まとめ
この記事では、3歳までの子育てについて、以下の内容をお伝えしました。
- 早期教育のメリットとデメリット
- 3歳までにやるべき運動
- 3歳までの間違った育て方が子どもに与える悪影響
3歳までの子育ては、子どもの人生に大きな影響を与えると言われていますが、親子の絆や子どもの発達にプラスになることもたくさんあります。
子どもの成長を見逃さないように、楽しく関わっていきましょう。