まず結論からお伝えすると、水菜は離乳食初期(5~6カ月)から、柔らかい緑の葉の部分を与えることができます。しっかり茹でて柔らかくし、すりつぶすように細かくします。
茎の部分は筋っぽく食べにくいことが多いので、離乳食中期(7~9カ月)からが目安です。
他の葉物野菜も、柔らかい部分であれば離乳食初期(5~6カ月)からを目安とするものが多いです。では、与えるときの注意点からご紹介します。
茹で時間は気にするべき?水菜は電子レンジ調理も可能
柔らかくなるまで茹でる、というのは何分茹でたら良いのか気になりませんか?
水菜の葉の柔らかいところだけであれば、沸騰したお湯に入れてすぐ柔らかくなるので、あまり神経質にならなくても良いでしょう。
野菜に含まれるビタミンは水に溶けやすいため、大き目に切って、茹でてから細かくするほうがおすすめです。
また、レンジで下ごしらえをすることもできます。葉の柔らかい部分を用意し、水で洗ったらその水気を切らずにラップに包んで電子レンジで加熱します。
柔らかくなったら冷水にさらして、つぶしたり切ったりして使いましょう。
電子レンジを使った水菜の離乳食のレシピ
電子レンジを使った水菜の離乳食のレシピは、水菜を洗って切り、耐熱容器に入れてラップをかけて加熱するだけで簡単に作れます。
水菜は緑黄色野菜で、βカロテンやカルシウム、鉄分などの栄養素が豊富に含まれています。離乳食には、葉先は初期から、茎は後期から使えます。水菜はアレルギーのリスクも低く、あくもないので、赤ちゃんに安心して与えられます。
電子レンジを使った水菜の離乳食のレシピの一例を紹介します。
水菜は約4cmに切り、耐熱容器に入れてふんわりラップをかけます。500Wの電子レンジで約1分加熱したら、水気を切ってすり潰します。
これを10倍粥に混ぜて、初期の離乳食として与えます。
後期になったら、水菜は細かく刻んで、豆腐や人参などと一緒にだし汁で煮て、ミルクリゾットにしてもおいしいです。
電子レンジを使った水菜の離乳食のレシピは、水菜の栄養を効率よく摂れるだけでなく、時短にもなります。水菜は冬が旬の野菜なので、今の季節にぜひ試してみてくださいね。赤ちゃんの健康と成長のために、水菜を使った離乳食を楽しみましょう。
水菜やほうれん草、モロヘイヤなどを離乳食初期(5~6カ月)に与えるのは大変?
この時期は、食材をどろっとしたポタージュ状にして与えるように記載されていますが、
なめらかにしようと裏ごしを頑張っても、残ったのはほんの少し…なんてことありませんか。
特に水菜はペースト状にするのが難しい食材なので、離乳食初期(5~6カ月)に無理に初めなくても良いとも言われています。
ただし、野菜はビタミンやミネラル、食物繊維が多く、成長にかかせない栄養素を含んでいるので、ぜひ赤ちゃんにも食べて欲しいですよね。
ほうれん草やモロヘイヤなら比較的ペースト状にしやすいので、うまく使い分けましょう。また、ブレンダーがあれば繊維質な部分も柔らかくしやすいですね。
水菜はまとめてつくって冷凍ストックしておくと便利
水菜は冷蔵庫に入れておいてもすぐしおれてしまいませんか?
離乳食を作るときには新鮮な食材を使うことが大切です。水菜は新鮮なうちに下ごしらえをして、冷凍してしまいましょう。
茹でてから、時期に合わせた形につぶしたり、こまかくします。製氷皿に入れて冷凍しておけば、簡単に料理に使えますよ。おかゆに入れると自然なとろみがつくのでおすすめです。
離乳食中期(7~9カ月)には相性の良いツナやしらすで栄養満点レシピ
しらすは6カ月ごろ、ツナは7カ月ごろからが使用の目安の、使い勝手のよい食材です。
水菜などの葉物野菜だけを与えても青臭さを嫌がる赤ちゃんも、ツナやしらすと合わせると食べやすくなります。
しっかり野菜を煮て柔らかくしてから、ツナやしらすを加えて少し煮ると簡単に煮物が出来上がります。
また、一緒におかゆに入れても良いですね。ビタミンとたんぱく質が同時に取れる、栄養満点のメニューが出来上がりますよ。
離乳食後期(9~11か月)は味噌汁や手づかみ食べも
味噌汁は大人の料理を作ると同時に、赤ちゃんの料理もできてしまうという便利なメニューです。
離乳食用に取り分ける分は、細かく刻んだ水菜を使ってよく煮ること、そして汁の塩分量は控えめにする点をご注意くださいね。
また、この時期は手づかみで食べることも増えてきます。少し食べにくい歯ごたえのある食感の水菜も、慣れた味のおやきや、お好み焼きなどに入れると食べやすくなりますよ。
離乳食完了期以降(1歳~)からは生野菜もOK?辛みと固さには注意
水菜のサラダは大人には人気のメニューですが、赤ちゃんにはどうでしょうか?
衛生面から生の野菜は1歳ごろから、それまでは加熱して与えるのが目安です。
1歳を過ぎていたとしても、成長の進み具合や、奥歯の生え方、食感の好みなどに合わせて進めましょう。生の水菜は辛みがあり、シャキシャキとした歯ごたえもあるので、無理に与えようとしなくても大丈夫ですよ。
水菜・ニラ・モロヘイヤ・春菊・白菜・ほうれん草・豆苗など、葉物野菜は旬や使いやすさに合わせて
赤ちゃんにはいろんな食材をおいしく食べて欲しいですよね。ぜひ、旬の食材を意識して取り入れましょう。
春から夏にかけては、ニラやモロヘイヤ、冬には春菊、白菜、ほうれん草・水菜などが旬であり、価格も安く栄養価も高くなっている上、メニューのバリエーションも広がります。豆苗など1年中お買い得に販売されている野菜も使いやすいですね。
柔らかいペースト状にしたいときはほうれん草、少し歯ごたえのあるものにしたいときは水菜など、離乳食の進み具合によっても上手に選びましょう。
まとめ:離乳食の水菜は柔らかい葉の部分をあげよう
水菜、ほうれん草、白菜などの葉物野菜は、赤ちゃんの成長にかかせない栄養があります。しかし、噛みにくさや青くささ、苦みなどもありますので、無理せずすすめましょう。成長にあわせてアレンジを楽しんでくださいね。
水菜 離乳食のQ&A
Q1. 水菜は離乳食初期(5~6カ月)から与えられる食材ですか?
A1. はい、水菜の柔らかい葉の部分は離乳食初期から与えることができます。ただし、ペースト状にするのが難しいので、無理に初めなくても良いとも言われています。ほうれん草やモロヘイヤなど、ペースト状にしやすい葉物野菜を使い分けましょう。
Q2. 水菜はどのように下ごしらえすれば良いですか?
A2. 水菜は茹でるか、電子レンジで加熱することができます。茹でる場合は、大き目に切って沸騰したお湯に入れてすぐ柔らかくなるまで茹でます。電子レンジの場合は、水で洗った水菜をそのままラップに包んで加熱します。柔らかくなったら冷水にさらして、つぶしたり切ったりして使います。
Q3. 水菜は冷凍保存できますか?
A3. はい、水菜は冷凍保存できます。下ごしらえした水菜を製氷皿に入れて冷凍しておけば、簡単に料理に使えます。おかゆに入れると自然なとろみがつくのでおすすめです。