赤ちゃんがすくすくと成長をし、5か月を超えてくると始まるもの。それは離乳食。近年種類豊富で便利なベビーフードが販売されています。また、手作りの味方になる調理器具なども豊富で夢はひろがりますね。これから離乳食が始まるママに、手作り離乳食とベビーフードのそれぞれのメリットやデメリットを紹介します。
結論から言うと、手作り離乳食とベビーフードはどちらも取り入れて赤ちゃんにあげても大丈夫です。
まずは手作りの離乳食の危険性についてお伝えします。
手作りの離乳食は危険?!注意すべき点は・・・?
手作りの離乳食には、メリットもありますが、デメリットもあります。
メリットとしては、
- 自分で食材や調理法を選べるので、赤ちゃんの好みやアレルギーに合わせられる
- 家族と同じものを食べさせることで、食育や共食の意識を高められる
- 新鮮な食材を使えるので、栄養価が高い
デメリットとしては、
- 調理に手間と時間がかかる
- 衛生面の管理が難しい(まな板や包丁、食器の消毒など)
- 栄養が偏りやすい(特に鉄分や亜鉛など)
- 味付けが濃いと赤ちゃんが薄味に慣れなくなる
危険という点では、手作りの離乳食に限らず、市販の離乳食やBLW(赤ちゃん主導の離乳)にも注意が必要です。
注意すべき点は、
- 窒息の危険性(大きさや硬さに気をつける)
- 食中毒の危険性(新鮮さや保存方法に気をつける)
- アレルギーの危険性(食材や添加物に気をつける)
- 栄養不足の危険性(バランスや量に気をつける)
以上のことを踏まえて、危険性を少なくして手作りの離乳食をする場合は、以下のような工夫がおすすめです。
- 食材は新鮮で安全なものを選ぶ
- 調理器具や食器は清潔に保つ
- 調理法はやわらかくて食べやすいものを選ぶ
- 味付けは薄味でシンプルにする
- 栄養バランスを考えて色々な食材を使う
- 鉄分や亜鉛など不足しがちな栄養素を補うためにレバーや肉類などを積極的に取り入れる
- 赤ちゃんの様子や反応を見て調整する
手作り離乳食のメリット
いろいろな食材を利用することができる
市販のベビーフードだと限られた食材しか使用されておらず、手作りの場合は食材さえ手に入ればいろいろな食材を利用することができます。また旬のものを取り入れたりすることでバリエーションが広がります。
調理法で工夫をすることができる
調理過程でとろみや硬さを赤ちゃんの体調や離乳食の進行状況に合わせて柔軟に変化させることができます。
また、味付けをする前までは大人の食事と一緒に調理をすることで時短することもできます。手間と感じやすい調理工程も工夫することで手作りのデメリットといわれがちな手間を緩和することも可能です。
手作り離乳食のデメリット
手間と時間がかかる
手作りを行う上で一番のデメリットとしては手間であるとも言えるでしょう。
毎日の献立を考え、買い物に行き、調理をする。離乳食初期は量も少なく、少量を作るために食材を選んで購入することも大変です。
調理も量も少なくアレルギーが心配な初期には、ほんの少しの量を調理するためにも使用する調理器具を分け、調理するための機材も新たに購入するなどの手間もあります。
献立を考える際には、栄養やカロリー面も考えなくてはいけないため労力はかかります。
保存が難しい
特に夏場などの食材が傷みやすい時期。
お出かけに出る際などに子供の分の離乳食を手作り弁当として持っていく場合など、衛生面での不安があります。調理して冷凍する場合でも、1週間以内に使い切ることが望ましいです。
食べる量が少ない場合、一気に作ってストックするにも限界があります。
ベビーフードのメリット
時短・お手軽
ベビーフードの最大のメリットといえばとにかく手軽に利用できること、時間を最小限に抑えてくれることが最大のメリットでしょう。
お湯を入れるだけ、温めるだけといった作業しかなく、ものによってはそのまま常温で与えることもできます。子供がおなかをすかせて泣いていたとしてもすぐに準備することが可能です。
また忙しく時間がないときにはとても心強いです。料理が苦手という方、手作りの離乳食を作ることが難しい場合でも助かります。
献立や食材に悩まない
手作りの際には、毎日の献立を考えたり栄養面を考えてレシピを選んだりといった手間があります。しかしベビーフードに関しては、すでにプロが介入し作成されているため栄養バランスや食材の選択カロリー面なども考慮されています。
保存ができて衛生的
長期保存が可能であり、外出時にも持っていくだけでいいという点。そして緊急時の非常食ともなるため防災グッズとしても利用できます。
ベビーフードのデメリット
コスト面が割高
選ぶものやメーカーにもよりますが、使用する食材や少量しか使わない場合では手作りと比較するとやや割高になるときもあります。
食事が作業的、簡易化してしまう
食器を出す、食べる、片付けるといった手間となる部分が省略されるため食事時間が作業的になりやすいです。
また、味も均等かつ統一されてしまうため楽しんで食事をする、刺激を与えるという点では簡易的になってしまいます。
結局どっちがいいの?
結論としては、手作り離乳食とベビーフードの良いところを利用していくことが一番良いでしょう。
例えば、ベビーフードだけでは補いきれない食材は手作りで。手作りした方が安価かつ簡単に作れるものだけ手作りする。難しい食材や調理の手間が大きいものはベビーフードを利用する。外出する時や時間がないときなどはベビーフードを利用する。災害時のストックとして買ってしまっておく。などその時の状況や自分たちのやりやすさを加味して選んでください。
まとめ
授乳期を経て離乳食へ。赤ちゃんの成長を見守ることはとてもうれしいですね。
中には「一生懸命作った離乳食を食べてくれない」「泣いてしまう、逃げられてしまう」「どうして食べてくれないのだろう」と悩むこともあります。
せっかく買ったのに。高くておいしいって言われているベビーフードを買ったのに。と残された離乳食を見て悲しむこともあります。
でも大丈夫。
健康診断などで特に身長や体重など成長発達の面でとくに指摘がなければうちの子はこんな感じなのねとおおらかに見守ってあげましょう。
いつか食べる日が来る、きっと今は食べたい気分じゃなかったのかもしれない。好きな味じゃなかったかもしれない。など赤ちゃんにとっても何か思うことがあったのかもしれないと見守ってあげましょう。
手作りの離乳食は注意点を参考に工夫して作りましょう。
- 窒息の危険性(大きさや硬さに気をつける)
- 食中毒の危険性(新鮮さや保存方法に気をつける)
- アレルギーの危険性(食材や添加物に気をつける)
- 栄養不足の危険性(バランスや量に気をつける)
手作りの離乳食、ベビーフードどちらでもいいのです。ママにとって負担になりすぎない程度で頑張っていきましょう。